「メタボ」という言葉は
皆さんも耳にすることがあると思います。
正式にはメタボリック症候群と言いますが、
メタボ=肥満と思っている方が
多いかもしれません。
メタボリック症候群とは、
内臓脂肪型肥満によって
高血圧や高血糖などの症状が
複数出る状態を指します。
内臓脂肪型肥満は、
内臓に脂肪が溜まってリンゴのように
お腹が出ているため、
「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。
また、内臓に脂肪がつくので
見た目では肥満に見えないことがあります。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の
症状が悪化すると、
全身の動脈硬化を起こして脳卒中、
心筋梗塞などの心血管系疾患を
増加させて死の危険にもつながります。
一方、「下部尿路症状」とは
尿の貯留や排出に関する症状を
意味する言葉です。
男女共通で頻尿、尿失禁、排尿困難、
残尿感などの症状を表します。
その原因としては動脈硬化による
下部尿路の血流障害と
酸化ストレスが注目されています。
メタボリック症候群と下部尿路症状との
関連は賛否両論あります。
しかし、実際の診療現場では
両方の薬を内服している
患者さんは非常に多く、
また年齢とともにさらに増加しています。
では生活習慣を改善すれば
下部尿路症状は軽くなるのか?
運動も激しい運動ではなく、
ウォーキングなどの簡単な有酸素運動で
内臓脂肪は減らせます。
肥満の改善(体重減少)は
下部尿路症状の軽減に対する
効果が証明されています。
食事はカロリー高いものばかり食べず、
栄養の摂れたバランスの良い
食事を摂ることが大切です。
海藻や魚は内臓脂肪を
減らす成分を持っているので
積極的に食べて内臓脂肪を減らしましょう。
また、喫煙、飲水、便秘なども
密接な関係があるとされています。